Knock on the door

IT系営業マン時々ベーシスト。日常の事や好きな事をだらだら書いていきます。

お酒を飲んで久しぶりに記憶をなくした話。

僕はお酒が大好きだ。

 

特に焼酎や日本酒など、度数が高いものを好んで飲む。

もともと酒は強い方なので、たくさん飲んでもそんなに酔わないのだが、連日の過労やストレスが溜まっていたのだろう。

久しぶりに記憶をなくした。

 

皆さんはお酒を飲んで記憶をなくしたことがあるだろうか。

なぜ記憶をなくすのかというと、多量のアルコール摂取により脳に一時的な障害が起き、記憶を司る海馬がバカになってしまうから、ということらしい。

しかし、そんなことはどうでもいい。

 

記憶をなくすことの恐怖はとんでもないものである。

目覚めた時にズキズキと痛む頭と共に必ずこう思うのである。

「一体どうやって帰ってきたんだ?」「一体何が起きたんだ?」と。

今日はあの日、自分の身に起きたとんでもない事件を、赤裸々に語ろうと思う。

 

 

 

話は先週末に遡る。

僕は最近、大型案件を受注したり、新しいプロジェクトを発足させたおかげで、社内評価が高くなっていた。

そのため、社内の偉い人たちと飲む機会が増えていた。

先週末もそんな感じで、普段は一緒に飲みにいけないような社内の偉い方(以下Aさん)に飲みに誘われた。

非常に嬉しいし、いつも空腹な僕にタダ飯を食わせてくれるなんてありがたい。

しかも2人で飲む機会なんて今後ないだろう。

僕は誘われるがままホイホイついて行った。

 

 

 

1軒目〜地酒の美味しい居酒屋

Aさんは普段とても堅い方で、あまり飲みに行くタイプではなく、普段は僕のような営業職とは離れた部署にいるのであまり接点はなかったのだが、話してみるととても気さくで面白かった。

Aさんは日本酒が大好きで、最初の1杯目のビール以降はずっと日本酒を頼んだ。

僕もAさんの注文に合わせる形で日本酒を飲んだ。

今思えば、これが良くなかった。

 

Aさんは非常にお酒を飲むペースが速かったのだ。

そして、グラスが空く度にだんだんとテンションが上がっていくタイプであった。

 

Aさんは突然「よし、メニューを上から全部頼んでいくぞ!」と言い出した。

戦慄した。

いや、さっきまで結構飲んでましたよね。しかももうメニューの半分ぐらいはすでに攻略済みですよね。

そんなこと言えるわけもなく、日本酒メニュー攻略(2週目)が無条件で始まった。

数十分前に飲んだ日本酒を次々と飲んだ。

これがダークソウルだったら、迷わずプレステの電源を切っただろう。

さっき倒したボスがまた出てくるのだ。

しかもエスト瓶(チェイサー)は無いのだ。

 

そんなこんなで日本酒メニューを攻略したのもつかの間

「よし、次行くぞ。」

 

神の言葉は絶対である。

 

頭はかなりフラフラだったが、次のステージへ向かった。

 

 

 

2軒目〜行きつけのジャズバー

僕はこう見えてオシャレなお店が好きだ。

そんなお店を見つけてはお客さんや友人を連れていく。

 

1軒目がきつかったので、行きつけのお店ならゆっくり飲めるのではと、僕が次のお店を提案した。

僕はバカだった。

 

Aさんは、僕の行きつけのお店がとてもオシャレで、しかもお客さんがいない貸切状態だったことに気分を良くしたらしく、その店でかなり高いウイスキーを頼んだのだ。

「よし、お前も飲め!今日は全部おごりだから気にすんな!」

普段ならとても喜ぶ言葉だが、その時の僕にとっては呪いの言葉に聞こえた。

 

日本酒をたらふく飲んだ後のウイスキーはさすがにきつかった。

調子を取り戻すために気を使って出してくれたチェイサーに手をつけていたのだが、一向に気分は良くならない。

 

その時、僕は強烈な吐き気を催した。

久々に来たのだ、ボミットタイムが。

 

僕は会話を切り上げ、トイレへ向かった。貸切状態で良かった。

間一髪で事なきを得た。

 

少しトイレで休み、席に戻ってみると

さっき飲み干したはずのウイスキーがしっかりと満タンになっていた。

絶望。

あんな絶望感は久々だった。

ドラクエ2ハーゴンをやっとの思いで倒したのに、シドーが出てきた時と同じ気持ちだった。

ここはロンタルギアか。

 

視界や身体は確実におかしくなっていた。

 

 

もうこれはヤバい、帰らなくては。

僕は半ば懇願する形で

「そろそろ、帰りましょう・・・」と言った。

 

でもそれは許されなかった。

 

「何言ってるんだ、お姉ちゃんのお店に行かないと終われないぞ!あはは!」

 

あなたこそ何を言っているんだ。

 

 

3軒目〜どっかのクラブ

ここからは記憶が曖昧なので、記憶に残っていることだけを書く。

確か、クラブでもウイスキーを飲んだ。

何となくお姉ちゃんに「大丈夫?」とか言われた気がするけど、そんな心配はクソどうでもいいし顔も覚えていない。

 

しかし、一つだけ覚えていることがある。

 

あの時Aさんは

「ほら、これを飲み干したら1万円をあげよう!」

と言って、ウイスキーの水割りセットの氷がいっぱい入ったバケツに、ウイスキーをドボドボと入れ始めた。

そして彼は、そのウイスキーがなみなみと注がれ氷が揺れているバケツを

僕の目の前に置いた。

 

ほう・・・なるほど・・・

死ねということか。

 

僕は負けず嫌いだ。

そして売られた喧嘩は買わねばならない。

酒の席なら尚更だ。

 

「よっしゃ!やりましょう!絶対金くださいね!」

そんなことを叫んだと思う。

知らないおっさん、クラブの女の子、黒服たち・・・

みんなの視線を感じていた。

 

 

僕は立ち上がり、そのバケツを抱え一気に飲み干した。

意外といけた。

 

その後、しばしの静寂の後、拍手が起きた。

 

その中で

「大丈夫?」

という女の子の心配するクソどうでもいい声が聞こえた。

 

僕は勝利を手にした。

酒とともに、注目と拍手と心配する声を浴びた。

 

 

 

そう・・・僕の記憶はここまでだ。

 

 

 

次の日〜自宅

朝、目覚めるとそこは僕の部屋だった。

一体どうやって帰ってきたのだろう。

頭がとても痛い。身体がよく動かない。

 

 

そして気づいた。

 

僕は全裸だった。

 

なぜだ!思い出そうとしても全く記憶がない!

パニックになった。全裸でパニックになった。

しばしの時間が経ち、冷静に考えてみた。一気飲みしたところまでは何となく思い出した。

その後どうやって帰ったのか、何が起きたのかは全く覚えていない。

 

そしてふと気づいた。

 

 

 

僕は右手に1万円を握りしめていた。

 

 

端から見れば、会社の偉い人にお尻をアレされてもらったお金だと思うだろう。

ちなみにお尻は痛くない。大丈夫、お尻の平和は守られていた。

 

 

 

これからは気をつけようと思う。

お酒は適量飲めばとても楽しいものだが、飲みすぎると全裸になってしまうものなのだ。

 

あぁ、明日は謝罪の電話だな。

 

 

終わり。